マーリィから逃亡の助けを得るもイルビスに捕まってしまうステラ達。危機一髪のところでエステルリエルが現れ、イルビスの足止めを買って出る。その隙に追手から逃げるステラとリリスだが、遂に呪毒の川に追い詰められてしまう。二人はマーリィからもらった呪毒避けの血清を飲み、川に飛び込んだ。そんな彼女らを引き上げたのはエデュケウスだった。無事、アルク達と合流するステラ達。そこに穏健派魔族達による反乱軍も援軍として到着する。 目覚めたリリスは、シロから破槍根を奪う作戦の要としてステラの力が必要なことやステラからマーリィが行方不明なことを知らされる。 一行は、地上の破槍を掌握するために魔王の城へ攻め込み、核となる『星の逆槍』の元へ向かう。多くのエギルや兵を斬り伏せ『星の逆槍』へ辿り着くと、そこには倒れ伏すマーリィがいた。そこに現れたイルビスは、シロを恨む砂漠の領主カーミルに呪いの力を纏わせ自身と融合させることで怪物『エギルエンヴィー』と化し一行に襲いかかる。 何度倒しても再生するエギルエンヴィー。その再生能力を奪うため、ステラは星の逆槍に命令をくだし、エデュケウスはエギルエンヴィーに一撃を見舞う。融合を解除されたカーミルとイルビスは、自身の想いと共に舞台を去る。 エデュケウスが槍に命じて魔界と地上を繋げる。「深淵に降りて槍の力で魔王の不死の源の根を断つ」と告げるエデュケウス。地上をエステルリエルに託し、一行は深淵へ旅立つ。 遂に最後のワールドフリッパーの前に降り立つ一行。ステラが同期に成功し、最後の座標を得るとライトは光に包まれる。しかし、勇者の力を取り戻すことは出来なかった。エデュケウスは、魔界の宿命を語ると、姿を現した魔王とステラ・ドッペルに向かって、己が新たな魔王となることを宣言し魔王に立ち向かう。しかし、魔族の明るい未来を願ったがためにエデュケウスは自身の呪いの力を失ってしまっていた。彼に代わりリリスが星の逆槍の力を振るおうとするが、救えなかった人々の怨嗟の声により恐慌状態に陥ってしまう。混乱する一行に魔王はカース・セイヴァーを放つ。それを身を挺して防ぐライトだが彼の身体は崩れ、徐々に光の粒子に変わっていく。そこに剣を盾代わりにしたアルクが飛び込み、激痛に苛まれながらもライトへの思いを吐露する。それにシロも加わり魔王の攻撃を防ぎ続ける。すると、その思いに呼応するかのように龍の刻印が光を放ち、魔王の攻撃を弾き飛ばした。ステラとリリスは希望を胸に星の逆槍を使い、ライトに死んでいった人々の声を聞かせる。シャクティに背中を押されたライトは勇者の力を取り戻すのだった。しかし、その力も長くは保たない。エデュケウスはこの隙に魔王から呪いを引き剥がすために、遺された願いが呪いの怨嗟ばかりでないことを願い、もう一度星の逆槍を使う。 一時的に力を取り戻したライトは、魔王と激闘を繰り広げる。「私は一人ではない」と言い放ったライトは、仲間と協力して魔王に致命傷を負わせる。ボロボロの身体でステラ・ドッペルを逃した魔王を破槍が覆い始める。崩れゆく深淵から脱出する一行の背後で闇に溶けた魔王の頭上には、暗黒の龍の刻印が輝くのだった。 深淵から脱出した一行は、エステルリエルと合流する。地上では巨大な破槍根が世界を貫き出現していた。ライトは勇者の力を使い果たし、再び獣の姿に戻ってしまう。龍の刻印を受け取ったエステルリエルに力を分け与えられた一行は、破槍根の頂上へと駆けていく。全てのエギルと融合し怪物へと姿を変えた魔王が現れ、世界に平和をもたらすための最後の戦いが始まる。 闇は葬り去られた。魔王はエデュケウスに最後の言葉を告げると灰となり消えていった。その場から立ち去ろうとする一行だが、ふと、気配を感じ振り返ったリリスは光の中にシャクティの姿を見る。最初は強がったリリスも次第に思いを吐露し始め、シャクティはそんなリリスに愛を告げ消えていく。リリスは一行と共に未来へ歩き始める。 人間、エルフ、魔族の和平調印式が執り行われた。未来に向けて歩み始めた世界の中で、アルクは自身の謎をリリス達に語る。未だ記憶や故郷の手がかりのないアルクを手伝うための新たな旅の始まりに、一行は笑い合うのだった。
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